消防団員による放火事件
犯行前の経過
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犯人は初回犯行時31歳の男性であり,妻と2人の子どもがいた。
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父親の食料品店を手伝っており,地元の消防団の分団員をしていた。
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性格は内向的で気が弱く,友人は消防団関係に限られていた。
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父親から家業を継ぐために消防団を辞めるように言われていたが,自分は辞めたくはなかった。
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そこで,消防団で活躍する姿を見せて父親の態度を変えようと放火を始めた。
犯行の概要
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放火を繰り返すうちに,「火事場に一番乗りして大勢の野次馬の前で消火活動をしている自分の姿を思い浮かべると放火を繰り返さずにはいられなくなった」。
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2週間の間,多くは消防団の警戒業務中に,アパートなどに放火していた。
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火をつけるとすぐに自宅に戻り,近くの消防団の車庫から消防車を運転して現場にいき,いずれも一番乗りで消火活動を行っている。
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現場に一番に駆けつけるために放火場所は自宅の近くに限られていた。
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当初は自宅から1km程度の場所だったが,最終的に60m以内で放火している。